「胸さわぎスカーレット」のイベント参加争奪戦が終わって・・・歴史は繰り返す・・かつての「仮面ライダースナック騒動」再現を危惧する

胸さわぎスカーレット」のイベント参加争奪戦は、本日午前0時に終わりました。
結局、私は、10枚抽選で、朝と夜のイベントに当選したので、結果としては満足です。
ただ、この結果は、本当に幸運に恵まれたためであり、
不運にも何十枚も買って全部落選した人が多いことを知ると、
自分がその立場だったら、同じモチベーションでは今後応援できなかっただろうと考え、ぞっとする思いです。
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第1週の売上1万9000枚は今年のBerryz工房シングルで最大だそうですが、
売上を得て、その代償に、熱心な固定ファンを失った・・・そう思います。
私だったら、何十枚も買って落選だったら、そのCD見るのも嫌になるし、その曲は聞きたくなくなるかもしれないし、ファン活動そのものに、むなしさを覚えるかもしれない。
きっと少なからぬ熱心な固定ファンが離れたんじゃないかと危惧します。固定ファンだけが頼りなのに・・・。
次も同じことをして同じような売上を見込んでいるとしたら、大間違いだと思います。
ファンが増えてるんだから、抽選はやむをえないにしても、
方法とか人数を考えないと、とんでもないことになる、逆に固定ファンを減らしてしまう。
会場のキャパが小さすぎですし、当選確率がランダムでなかったように思います。
だって、抽選のための大量買いとかって、これまでもあったけど、CDを何十枚も買って落選ってのは聞いたことがないですから・・・。
・・今回は明らかに事務所の判断ミスだと思います。
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この騒動で思いうかべるのが、歴史上(と言っても、35年前の過去の話です)のある騒動のことです。
仮面ライダースナック騒動。
・・・Berryz工房ファンで、リアルタイムで経験した人はさすがに少ないでしょうけど、話として聞いたことがある人はいるでしょう。
仮面ライダースナックというお菓子は、1971年から1973年まで発売されていたそうですが、
仮面ライダーカードが1袋にオマケで1枚付いていて、
子ども達がその収集に熱を上げる余り、スナック買って、カードだけ取って、スナックは食べずに捨ててしまうことが、社会問題に発展した・・・というものです。
販促手段としてのオマケのために、商品が捨てられる悲劇。
でも、これが繰り返されようとしています。
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今度のイベント参加争奪戦・・・何十枚もCD買ってようやくイベント参加をゲットした人、それでもゲットできなかった人、
いずれにしても大量の聞かないCDが発生しました。
知った人にあげるといっても限度があるし、中古に出すといってもそんなに大量じゃ買う所もないでしょうし、ヤフオクでも二束三文・・・・。
家で死蔵する人もいるでしょうが、マジでゴミとして捨ててしまう人もいるでしょう・・・置き場に困るから・・・。
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CDって、歌手にとっては、自分の情熱と魂を込めた結晶であり、1枚1枚が大切な大切な存在だと思います。
そのCDが、イベント参加抽選券のオマケ扱いで買われ、
結果として、捨てられるにせよ死蔵されるにせよ、聞かれることなく終わってしまう、
その事態を招いたのが、こともあろうに歌手が所属する事務所の販売戦略だとしたら・・・
歌手にとって、悲しすぎる結末だと思います。
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胸さわぎスカーレット」は、良い曲です。PVも良い出来だし、Berryz工房がイベントで披露してくれるのが楽しみです。
ただ、そのイベント開催に伴って、大量の聞かれぬCDが出たことをメンバーが知ったら、どう思うでしょうか?
1万9000枚のうち、いったい、その何割が実際に聞かれたのでしょうか?
(ちなみに私は10枚買って、聞いたのは当然1枚だけ、あとは眠ってます)
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音楽配信がすっかり定着し、物としてのCDが売れない時代なのに、相変わらず、CD売上枚数の多寡で歌手のグレードを判断しようとする、ミスマッチぶり。
それが悲劇の元凶なんですけどね・・・。
ただ、配信数で競うようになればなったで、別の形でオマケ付けてくると思いますよ。
・・・だって、握手会という販促手段がなければハロプロは存在しなかったわけですから。
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商品を売るためのオマケに価値がありすぎて起こる悲劇・・・歴史はこれからも繰り返されるのでしょうか・・・。